【自作PC】BIOSアップデートが怖い君へ。CINEBENCHスコアが僅か10ptしか上がらなかった俺が、それでも「やってよかった」と断言する理由

自作PC

自作PCの道に足を踏み入れた者なら、誰もが一度は耳にする禁断の儀式…「BIOSアップデート」

「失敗したら文鎮化する」「起動しなくなる」…そんな恐ろしい噂に、俺もガクブルしていた一人だ。正直、触らぬ神に祟りなし、動いているならそれでいいと思っていた。

スコアが微妙に低い…このモヤモヤ、わかるだろ?

でも、心のどこかで引っかかっていたんだ。「俺の組んだこのマシン、本当に100%の力を出し切れているのか?」と。きっかけは、ネットで見た自分と全く同じ構成の誰かのCINEBENCHスコア。俺のスコアより、微妙に、でも確かに高い…。この悔しさが、俺を禁断の儀式へと向かわせた。

これは、俺が恐怖と戦い、BIOSアップデートに挑んだ全記録だ。そして、CINEBENCHスコアがたった「10pt」しか上がらなかったにもかかわらず、なぜ俺が「心の底からやってよかった」と思えたのか、その理由を正直に話す物語でもある。

この記事を読めば、君はBIOSアップデートという恐怖の実態と、それを乗り越えた先にある真の価値を知ることができるはずだ。

まず「教科書」を読め!話はそれからだ

大前提として、BIOSアップデートの「正解」は、全て公式サイトに書いてある。いわば『教科書』だ。この記事を読む前に、まずはMSIが出している公式の手順にザっと目を通しておくと、俺の話が200%理解できるようになるぜ。

>> MSI公式 BIOSアップデート手順(外部リンク)

ちゃんと読んだか?兄ちゃんとの約束だぞ!

読んだか?完璧な手順書だっただろ?
でもな、あのガイドには決定的に欠けていることがある。

  • アップデートに失敗した時の『恐怖』
  • それでも実行ボタンを押させた『悔しさ』
  • そして、恐怖を乗り越えた先にある『感動的な結果』

ここから先は、あの無味乾燥な手順書の裏側で起きていた、俺の汗と涙とガッツポーズの全記録だ。

悔しさの始まり。「俺の7800X3D、本気出してなくない?」

PCを組み終えた達成感は最高だった。ピラーレスの白いケースに収まるパーツたち。ゲームもサクサク動く。でも、俺の心には小さなトゲが刺さっていた。

ベンチマークソフト「CINEBENCH 2024」。こいつで計測した俺のCPU(Ryzen 7 7800X3D)のスコアは「1036 pts」。決して悪い数字じゃない。でも、SNSやレビューサイトを漁ると、同じCPUを使っている猛者たちが「1040超えたわ」「1050いった」なんて報告を上げているのが目に入る。

悪くない。でも、悔しい…。この微妙なスコアが全ての始まりだった。

俺のマシンだけ本気出してない感、ハンパないって…。

「個体差かな…」「まあ、動いてるしな…」。そう自分に言い聞かせようとしても、一度気になるともうダメだ。「最高のパーツで組んだはずなのに、なんで俺のマシンだけ本気を出してくれないんだ?」その悔しさが、日増しに大きくなっていった。

神頼みの時間、スタート。BIOSアップデート地獄の全手順

今回は、俺が使っているマザーボード『MSI B850M GAMING PLUS WIFI』での手順を、写真付きで解説していく。メーカーが違えば画面や名称も変わるけど、基本的な流れや心構えは同じだから、MSI以外の奴も絶対参考になるはずだ!

【超重要】兄ちゃんとの約束だ。絶対に読んでくれ。

ここから先は、俺が実際にやった手順を全部見せる。でも、これは「絶対に成功する魔法」じゃない。PCの構成や環境は一人一人違うから、この記事を真似した結果、君のPCが起動しなくなっても、俺は責任を取れない。

これが、BIOSアップデートってやつなんだ。だからこそ、手順は2回、いや3回確認して、「何が起きても、俺の責任だ」と覚悟が決まった奴だけ、先に進んでくれ。約束だぞ。

ステップ①:決死のUSBメモリ作成

まずは公式サイトから、お目当ての最新BIOSファイルをダウンロード。そして、PCに挿したUSBメモリにコピーする。この時、ファイルは解凍して中身だけをコピーだ。

【感情】「このファイルを間違えたら、そもそもスタートラインにも立てない…。」ダウンロードボタンを押す指にやけに力が入る。USBにコピーする時も、何度もファイル名を確認した。

俺がアップデートした時は、バージョン「E7E81AMSI.1A24」が最新だった。

ステップ②:いざ、深淵へ。BIOS画面突入

USBをPCに挿したまま、PCを再起動。そして、メーカーロゴが表示されている間に「Del」キーを連打!これで、BIOSの世界へ突入できる。

【感情】「タイミングは今だ…!頼む、入りそこねないでくれ…!」地味だけど、ここで失敗すると結構へこむ。無事に入れた時は、まず第一関門突破だ。

ステップ③:人生で一番、マウスが震えた瞬間

BIOS画面に入ったら、画面上部にある「M-FLASH」アイコンをクリックして、M-FLASHインターフェースに入る。そして、USBメモリ内にあるさっきのBIOSファイルを選択する。

すると、運命の瞬間が訪れる。画面には「Are you sure to select this file?」という無慈悲なメッセージ。そして「Yes」か「No」か。

【感情】マウスカーソルを「Yes」の上に置いたまま、俺の指は数分間、完全に固まった。「本当にいいのか…?今ならまだ戻れるぞ…」。人生で一番、クリックをためらった瞬間だった。心臓の音がうるさい。

ここで『Yes』を押したら、もう戻れない…手が、手が震える…ッ!

このカーソルの下には、天国か地獄しかない。

ステップ④:祈り。そして沈黙。プログレスバーとの睨み合い

覚悟を決めて「Yes」をクリックすると、画面は暗転。プログレスバーがゆっくりと進み始める。ここからはもう、祈るしかできない。

【感情】「頼む、停電だけは勘弁してくれ…!」PCの前で完全に不動地蔵と化し、ひたすら祈りを捧げる時間。1%進むごとに寿命が縮まるような、地獄の時間が流れていった。

頼む…!動いてくれ…!俺の24万…!

この間、絶対に電源を切るな。息を止めろ。

そして、歓喜へ。アップデートがもたらした感動的な結果

長い長い沈黙の後、PCは再起動した。見慣れたWindowsのロゴが表示された瞬間、「うぉっ…!」と声が出た。生きてる。俺のPCは、生きてる…!

よっしゃああああ!生きてる!こいつ、動くぞ!

まずは生存確認!BIOS画面でバージョンを二度見した話

だが、まだ安心はできない。本当にアップデートが成功したのか、この目で確かめるまでは。
俺はWindowsが起動するのを待たず、再び「Del」キーを連打し、BIOSの世界へと舞い戻った。
そして、メイン画面に表示された情報を見て、思わず二度見した。
そこには、確かに「BIOS Ver: E7E81AMSI.1A24」の文字が。出荷時の「.1A10」から、確実に更新されている…。俺は静かに、そして固く、ガッツポーズを決めた。

これが見たかった。この文字列を見るために、俺はあの恐怖と戦ったんだ。

そして運命の再計測へ。CINEBENCH、いきます!

アップデートの成功を確信し、BIOSを保存して終了。今度こそWindowsを起動させ、満を持してCINEBENCHを再実行した。頼む、上がってくれ…!

結果は、「1046 pts」。

以前のスコア「1036 pts」から、確かに「+10pt」上がっていた。

うおお、上がった!…って、10ptかーーーい!!(笑)

上がった!確かに上がったぞ…!

なぜスコアは”たったの”10ptだったのか?【メモリの呪い】

正直に言おう。俺はもっと劇的な向上を期待していた。「+30ptくらい軽くいくんじゃね?」なんて。でも現実は+10pt。なぜか?

答えは、このPCが抱えるもう一つの課題にあった。そう、メモリが定格の5600MHzではなく、4800MHzで動作しているという事実だ。

いくらBIOSを最新にしてCPUの制御が賢くなっても、CPUにデータを渡すメモリの速度がボトルネックになっていては、性能の伸びしろにも限界がある。今回の結果は、「BIOSアップデートは魔法じゃない。PC全体のバランスが重要だ」という厳しい現実を俺に教えてくれた。

真の価値は「CPU温度-10℃」。静かで安定したPCへ

だが、俺はこの結果に全くがっかりしなかった。なぜなら、スコア以上に驚くべき変化があったからだ。

CPUの最大温度が、以前の80℃台から70℃台へと、10℃近くも劇的に低下していたんだ。

これは、新しいBIOS(AGESA)によってCPUの制御が圧倒的に賢くなった証拠。無駄な電圧をかけずに効率よく動作できるようになった結果、発熱が減り、PCはより静かで安定した。スコアという数字以上に、この「安定性の向上」こそが、BIOSアップデートがもたらした最大の恩恵だったと俺は確信している。

ん?あれ…?CPU温度、めっちゃ下がってんじゃん!こっちが本命だったか!

まとめ:BIOSアップデートは、やる価値ある「最後のドーピング」だった

CINEBENCHのスコアだけを追い求めるなら、俺のようにメモリのボトルネックを抱えたままでは、BIOSアップデートの効果は限定的かもしれない。

だが、もし君が、自分の手で組んだ愛しいマシンのポテンシャルを1%でも引き出し、より静かで、より安定した「最高の状態」に育て上げたいと願うなら、答えは一つだ。

BIOSアップデートは、絶対にやる価値がある。

あの恐怖を乗り越えた先には、数字以上の達成感と、PCへの深い愛情が待っている。この記事が、君がその一歩を踏み出すための勇気になることを、心の底から願っているぜ。

どうだ?やる気出てきたか?君ならできる!

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